BKS
今週のBKSのお題は「ドラえもんといえば」でした。
そのお題に対して「名前」に関しての次のような記事を書きました。
話が長くなりすぎる上に脱線気味なので書かなかったことをこっちで書きたいと思います。
名前の大切さ
知った気にさせる名前
一時期名前の大切さについて、本気で考えたことがありました。
僕は自然ガイドをよくするのですが
ガイドをする際に「名前を伝えるかどうか」を真剣に悩みました。
名前を伝えてしまうと、知った気になってしまって、ちゃんと知ろうとしてくれなくなってしまうんです。
これは人の場合も同じです。
僕は自己紹介が苦手です。「〇〇大学に通っていて〇〇歳で〇〇に住んでいて…」と話しながら、「ほんとにこれで僕がどういう人間だか伝わっているのだろうか…?」と思います。
友達より
自己紹介されるのも苦手です。
名前とか言われても結構忘れるからです。人の名前を忘れることは失礼なことだそうです。
僕は嫌いな人の名前も好きな人の名前も同じくらい忘れます。しょうがないじゃんね。僕らが子供の頃は、朝公園で知り合った友達と夕方まで遊んで、名前を聞かないまま別れたりしました。
でもそいつがどういうやつだったとかちゃんと覚えてるんです。
一緒に遊ぶのがいちばんその人のことがわかるんです。たぶん。
友達の言葉です。
僕らはきっと名前なくても仲良くなれます。
僕にも名前を知らないまま仲良くなった友達がいます。
「そういえば、お前名前なんていうの?」って会話が懐かしい笑
名前を知るとその人のことを知った気になってしまうんですね。
名刺をもらっただけで、知った気になってしまうんです。
名前ってそんなに大事じゃないんじゃないのかなって。
なので、一時期名前を伝えない観察会をしていました。
大切な名前
けれど、本当にそうなのでしょうか?
新海誠の作品『君の名は』は
『君の顔は』でも『君の声は』でもなく『君の名は』なんです。『
『千と千尋の神隠し』は名前が大きなテーマになっていて
銭婆婆は
千「私の本当の名前は千尋っていうんです。
ちひろ、いい名だね。自分の名前を大事にね
千と千尋の神隠しより
と話しています。
名前はその人の人格の一部
名前がなくてもコミュニケーションはとれるし、仲良くなれます。
けれど、noteの記事でも書いたように名前はその人の人格の一部なんです。
その人形づくっているものの一つなんです。
植物や動物の名前にも、名付けた人との物語が刻まれています。
雑草ではなく、ネジバナっていう1つの存在を示す大事な要素です。
急に登場したネジバナ笑
今では観察会でも名前を工夫して伝えるようにしています。
まだまだ試行錯誤ですが。
そして、人間関係でも名前を大事にしたいと思っています。(なかなか覚えられないんだけど…💦
最後に改めて銭婆婆より
いい名だね。自分の名前を大事にね
千と千尋の神隠し