雑草は弱い。そんな雑草の強がり。
「雑草は弱い」
こういうと意外に思う人が多いと思います。
『雑草魂』と言われ、強さの象徴として例えられることの多い雑草ですが
実はとても弱い植物です。
どんな植物だって、本当は土壌豊で日当たりの良い場所に根を張り、枝葉を伸ばしたいと思っています。
けど、そこは競争が常に起こっている場所なんです。
森に入って、頭上を見上げてみてください。
せめぎ合うように枝葉を伸ばす木々を見ることができます。
「ギャップ」という木が倒れて少しでも地に光が差し込む場所ができたら
「埋土種子」という時期を見計らっていた種が目を覚まし、待ってましたとばかりに成長をはじめ、光を得ようとします。
それが早いか、すでに生えていた木々が枝を伸ばす方向を変え、光を遮ろうとします。
過酷な場所。過酷な社会です。
雑草たちは弱かったんです。彼らに競争で勝つことはできませんでした。
だから、戦うことから逃げて
競争の少ない道端を選んでいます。
時にはコンクリートの隙間に根を張っています。
あんな隙間に根を張れるのも、どんなに踏まれても花を咲かせるのも、抜いても抜いても生えてくるのも
強く見えるのは、彼らなりの必死な強がりなんです。
そんな強がりでなんとか「ニッチ」と呼ばれる自分がNo.1になれる場所を見つけて、覆い茂っています。
「雑草」って呼ばれ、迷惑な存在になるのも大変なことです。
森の木々からしたら、雑草たちはもしかしたら変わり者で負け組で情けない奴ら、、なのかもしれませんね。
弱くて、情けないほど不器用だけど
必死に自分の居場所を求めて根を張り花を咲かせ、種をつける
雑草たちを本当に尊敬します。
本当の意味で「雑草魂」で生きる
僕は弱い
「僕は弱い」
そういうとどう思う人が多いでしょうか?
「強いと思ってたけど」??
「やっぱり、弱いよね」??
どっちの人の方が多いでしょうか?
自分で言うのもあれですが、
こんな僕も結構弱いです笑
簡単に心折れるし、ちょっとしたことで傷つくし、すぐ頭を抱えて悩んでしまいます。
傷つくことから逃げて、ここまで来ました。
強く見えるのであれば、それは僕なりの精一杯の強がりだと思います。
この社会では、声をいくら張っても届かない気がしていました。
どんなに頑張っても、僕の個性は潰されてしまう気がしていました。
届かないことが怖くて、潰されてしまうことが怖くて
こんな僕も怯えてます。
だから、こんな僕でも声を出せる場所を
個性を発揮できる場所を
僕にとってのニッチを選んできたし、作ってきました。
そこが地元から遠く離れた岩手だったし
リスクの大きい地域おこし協力隊だったし
そして、地域おこし協力隊としても
そういう場所を作る活動しています。
逃げて逃げてここまで来ました。
みんなが尊敬するような一見強そうに見える、あの人も
きっと、いろんな弱さを抱えて
時に逃げながら
そして、強がってみんなの前にいるんじゃないのかなって思います。
強くなれなくてもいい。
無理に変わらなくてもい。
そのままでもいい。
逃げてもいい。
僕らには雑草たちとは違って足がある。
自分のニッチを探して、つくって精一杯の強がりを。
そのニッチには、埋土種子のようにあなたの強がりを求めている人がいるかもしれません。