ちいさな主張

社会は若者のエネルギーを生かせているのか。

若者のエネルギー

18祭

百聞は一見に如かず。まずこれを観てください。

NHKで放送された『18祭』です。この時はワンオクロックが出演しました。

18歳の1000人の若者とワンオクロックが一つのステージを作り上げます。

なぜか心を打つものがありませんか?

18歳の若者にはこれほどまでのエネルギーがあふれています。

その熱量をこの社会は生かせているでしょうか?

農業高校での経験

昨年、私は教育実習で農業高校に行ってきました。

農業高校では『日本学校農業クラブ連盟全国大会』というものがあるのをご存知ですか?

農業高校生の成果発表の機会です。

種目は以下のようなものです。

農業に関する知識・技術の成果を、鑑定・判定・診断等において、その実力を競い合う農業鑑定競技会

日頃のプロジェクト活動の成果をパソコンとプロジェクターなどの視聴覚機器を使って発表するプロジェクト発表会

クラブ員の身近な課題や将来の抱負について7分間の原稿にまとめ発表する意見発表会

農業情報処理に関する基礎的な知識を問うとともに、パーソナルコンピュータを使用した表計算並びに考察文書処理を行う農業情報処理競技会

参考文献:http://www.natffj.org/convention/

農業高校生は学科選考→校内大会→県大会→東北大会等

を勝ち抜いた者が全国大会で発表を行います。

私は教育自習期間に運よく学科選考、校内大会を見ることができました。

そして、教育実習後に行われた県大会にも見に行きました。

この大会では農業高校生の若いエネルギーに触れることができます。

プロジェクト発表では「コーヒーのカスを使ったキノコの菌床」「ホップの食用利用」など卒論を書く大学生がビビるほどの面白いプロジェクトの発表が行われます。

意見発表では「将来の夢」や「農業への賭ける想い」など農業高校生が心に抱く熱い想いを堂々と大勢の前で発表しています。

「こんなにも熱い想いを高校生は抱いているんだ」と火傷するような想いで聞き入っていました。

この熱量をこの社会は生かせているでしょうか?

また、その傍ら

部活動や勉学に挫折を経験したり、人間関係に苦しんでいたり、将来に悩んだり不安を抱える生徒もいました。

高校生は僕ら大人が思っている以上に熱い想いを抱き、不安や悩みを抱え、社会を憂い、もがいて生きています。

若者の熱量を生かせない社会

なかなか若者のエネルギーを受け入れてもらえない社会はたくさん存在します。

「実績ない奴がえらそうなことを言うな」

それじゃあ、若者は社会に対してどう訴えていけばいいんですか?

「危ないから禁止。」「他人に迷惑かけるからやめなさい。」「何かあったら責任とれるの?」

それじゃあ、この熱量をどう表現していけばいいんですか。

若者はエネルギーのぶつける場、表現する機会を求めています。

エネルギーをぶつける場

若者のぶつける先のないエネルギーに気づき、少しずつ社会はそういった場を作るようになってきています。

例えばマイプロジェクトです

マイプロジェクトとは

「いつも笑わないあの人を笑わせてみたい」
「クラスの雰囲気を良くするために、どうにかしたい」
「もっと人が集まる町にしたい」。
マイプロは、そんなジブンからうまれる地域や身の回りの
“こうあってほしい”を見つけて、プロジェクトを立ち上げ、
実行する高校生の活動です。

マイプロジェクトホームページ:https://myprojects.jp/

他にも様々な活動が様々な地域で行われ始めています。

大人の都合で若者のエネルギーを利用

しかし、中には若者のエネルギーを大人の都合で利用するようなことも見られるようになってきました。

下記の記事は東洋経済の載っていたものです。協力隊の制度に対することも書かれています。

東洋経済「地方は若者の起業家を使い捨てにしている」

他にも、一人の地元の大学生に地域が期待し頼りすぎてしまい、様々な地域の仕事やプロジェクトを振ってしまい、結果的に地元にいづらくなってしまった人も知っています。

若者エネルギーは地方にとって希少・貴重なものでついつい期待し頼り利用しようとしてしまいます。

けれど、若者のエネルギーは大人の道具ではありません。大人の都合で使っていいものではありません。

若者のエネルギーのベクトルはどこに向いているのか。

大人や地方は若者と真剣に向き合って、若者自身のためにエネルギーを使わせてあげなければいけません。

やりたかったらやらせてあげる。やめたかったらやめさせてあげる。

大人の都合で拒むものではありません。

もっともっと若者にとって地方が活躍できる場にしていかなけれればと思います。

僕も一人の大人として

僕も若者であり、そして一人の大人です。

矢吹町には小・中・高校、さらに農業短期大学校があります。また、電車を利用して若者が矢吹町を出入りしています。

そんな年の近い若者と一緒になって地域を盛り上げていきたいと思っています。

矢吹町の若者が活躍できる町にしていきたいと思っています。

しかし、その際上記に書いたような大人の都合・協力隊の都合で若者を使うようなことにならないよう気を付けていかなければと思います。

そのために

大人や地方は若者のエネルギーを活用はすべきなのは事実です。大人にも若者にも負けないエネルギーがあるし、地方には若者の力が必要です。地域の若者、大学生、協力隊など若者の力をどんどん借りていくべきです。

けど、どうしたら間違った若者のエネルギーの借り方をしないで済むでしょうか。

難しいですね笑←急に弱気になった笑

たぶん声をかけてあげたり機会や場を創ったりするのはいいと思います。ありがたいことだと思います。(僕にもがんがん声をかけてください!!)

若者を使いすぎてはいないか、、、と縮こまる必要はないかな、と思います。大人が思っているよりも若者は「もっとオレをつかって!」なんて思っていたりします。僕はそうでしたし、今もそう思っています。

大事なの若者と大人の対等なマッチングです。お互いが利用し合うくらいがちょうどいいです。

エネルギーをぶつけたい若者とエネルギーを借りたい大人や地方のwin-winなマッチングです。

そのために、大人は若者に「NO!」といってもらえる関係性を築いていかなければいけません。大人の声にはどうしても強制力が伴ってしまうことを僕ら大人は自覚しないといけませんね。

逆に若者は「NO!」と言う勇気を持たなければいけませんね。(僕もその勇気を振り絞っていきたいと思います)

んーー。

大人って大変だ笑

(なんつー締め方…💦笑)