季節の便り

「あー、なんだかなあ…」
いつも通りの帰り道。
特に何かあったわけじゃないけども、なんだかちょっと落ち込み気味。
日が沈むにつれ、
「ふぅ…」と吐く息が白くなってきた。

ん?
誰かと目が合った。
「あ、オオイヌノフグリだ。。」
もう花を少し閉じて、少し寒そうにしている。
気を付けて見ると
コンクリートの間には
ハコベやタネツケバナ、オドリコソウにホトケノザ。
「まだこんなにも寒いのに笑。出てきちゃったんだね。」
ぼそっと独り言。
いつもと変わらない道を歩いていたのに、今まで気が付かなかった。
こんな気分だから出会えた小さな儚くも強い命たち。

ちょっと救われた気分。
明日も頑張れそう。

別に無理して上を向いて歩く必要なんてないよね。
たまにはこうして下を向いて歩くのも悪くないね。

タンポポ、ツクシ、カラスノエンドウ。
次は誰と目が合うかな。

春も幸せも、きっと足元に。
また下を向いて歩こう。

きっかけ

新聞社就職を目指している友人と

交換文章を始めました。

週ごとに変わりがわりに文章を書きます。

今回もらったお題が「春」でした。

次は僕から「居場所」をお題に出しました。

どんな文章が返ってくるのか

楽しみです。